習氏、軍現代化へまい進=創設99年、規律強化が課題―中国
2026/08/01 16:03配信【時事通信社】
【北京時事】中国軍(正式名称・中国人民解放軍)は1日、創設から99年の記念日を迎えた。習近平政権は今世紀半ばまでに「世界一流の軍隊建設」を達成するのが目標で、装備や組織の現代化を進めている。だが、内部では腐敗が後を絶たず規律強化が課題となっている。 国営新華社通信によると、共産党中央政治局は7月30日に軍に関する学習会を開催。軍トップの中央軍事委員会主席を兼ねる習総書記(国家主席)は「国防と軍隊現代化の基本的実現」を急ぐよう指示した。 中国軍は3隻目の空母「福建」を昨年就役させたほか、ステルス戦闘機や無人兵器の配備を加速させている。2024年には、サイバー空間部隊など「新たな戦場」に対応する部隊も設立した。今年7月には、原子力潜水艦から太平洋に向けて核弾頭搭載可能とされる弾道ミサイルを発射するなど、軍事力を誇示。董軍国防相は同31日の記念式典で、「台湾独立の試みや外国の軍事干渉を断固阻止する」と訴えた。 しかし、軍内部では腐敗が深刻だ。昨年10月には、中央軍事委員会の副主席だった何衛東氏ら高官9人が「重大な規律違反」で党籍剥奪の処分を受けた。今年1月には、制服組トップの張又侠・中央軍事委副主席が調査を受けていることも明らかになった。 22年10月に7人で発足した中央軍事委の現体制は、習氏を含め2人だけという異常事態に陥っている。軍最高位の上将も、公式に動静が確認されているのは6人しかいないとされる。重要ポストは空席が目立ち、指揮命令系統の混乱も指摘されている。 それでも習氏は、政治局の学習会で「反腐敗闘争を推進しなければならない」と強調。一時的な混乱は織り込んだ上で、規律強化で組織の立て直しを図るとみられる。
